中国の面白い話。
日本人の名前って一見性別が判断できますよね。多分だけどアメリカ人の名前もなんとな~く分かる気がします。
でも、中国人の名前は判断が非常に難しいです。中国に慣れている日本人でも難しいと聞きます。
自分も「日本人は漢字が読めるし感覚で分かりそう・・・」と思っていましたが、いやはや難しい,,,
本記事はこの「性別分かり難い問題」で軽くショックを受けたお話。
中国人の名前は日本と同じ「姓+名前」で構成されている
まずは基本情報。
日本と同様に先に姓、次に名前の順です。日本と順番が同じなのは親近感がわきますね。そして、基本的に名字は1文字、名前は2文字の計3文字で構成されています。
例えば、こんな感じ。
- 習近平(しゅう・きんぺい/シージンピン)、国家主席
- 李克強(り・こくきょう/リークォーチャン)、首相
- 張徳江(ちょう・とくこう/ジャンドォージアン)
中国のトップを並べましたが見事に3文字ですね。4文字や2文字の人もまれに見ますが、彼らはレアケースもしくは漢民族じゃない場合が多いです。
中国人の名字ランキング
2007年のデータで少し古いですがそこまで変化はないはず。一文字の名字の人が多いので日本よりもの種類が少ないそうです。
- 李
- 王
- 張
- 劉
- 陳
- 楊
- 黄
- 趙
- 周
- 呉
このデータは中国公安省のものですが、調査元が変わっても順位は大きく変わらないそうです。
自分の周りの中国人も上記の名字が多いですし、上述した中国のトップにも李さんと張さんがいています。
ちなみに日本には名字が10万種類以上あるそうですが、中国には数千種類しかないそうです。一文字だけの名字が多いからでしょうね。
本題)中国人の名前は男女の区別がしにくい
例を出します。
高麗と朗平。この2つの名前は男性でしょうか女性でしょうか?
答えは・・・
高麗が男性で、朗平が女性です。
日本人の感覚だと逆の印象がありますよね。高麗はなんとなく春麗ぽいもんね。朗平はおっさんぽいイメージ。
このように中国人の名前は男女の区別がしにくいのです。自分はこれで一回ビックリした経験があります。
女性だと思ってた中国人が男性だった
仕事の関係でよく連絡を取り合っていた方がいました。メールから感じる細やかな雰囲気や仕事の質・業種的に相手を完全に女性だと思っていました。なんなら色白で長身、切れ長の目をした中国美人かな?と妄想は一人歩きしていました。(今思えば日本人の理想とする中国美人の典型っすね、、)
出会い系やオンラインゲームもそうですけど、メールって自分の都合のいいように相手をイメージしますよね~
そんな妄想を頭の中でむくむくと成長させている時に、相手と会う出張が入りました。
しかも、仕事終わりに街を案内しますと言ってもらい期待は膨らむばかりでした。そして当日ついに対面の時。。。
ぼくの高まったテンションは一気に萎えました。
自分が思い描いてた美人はただの親切なおっさんだったのです。
同僚の人?と確認しましたが本人でした。おっさん中のおっさんでしたね。ぼくの胸の高鳴りを返してほしい。
ちなみに彼の名前は「宜锐」。
中国人曰く男女どちらもありえる名前だと。強いて言えば「锐」が強そう漢字なので男性かもしれないねぇとのこと。
中国人にとっても難しいのです。自分もいい勉強になりました。
実際に中国の友達に性別当てクイズを実施してみた
以下、実際に友人へ出してみたクイズです。この中で男性はどれでしょう?というクイズです。
- 宜锐
- 蕴华
- 欣洲
- 宝春
- 娅妮
- 炜炜
- 建宏
- 振彪
答えは、、、
3,7,8の3人が男性です。残り5人は全員女性です。
中国人が性別通りに当てたのは6人でした。まさかの4人外しましたね(笑) 中国人も完全に分からないみたい。
ちなみに、宝春や娅妮は女性っぽいので分かりやすいらしいです。6の炜炜は男性と思っていたらしいですがハズしてました。
中国人も分からいのに日本が当てるのは難しいのは当然ですね。
余談ですが中国にも古い名前ってあるらしいです。花子みたいな感覚でしょうね。「華」とか「香美」はどうやら上の世代の人らしいです。
日本人から見たら「華」とか「香美」も素敵な名前ですが意外ですね。中国のこういうとこも面白いですね。
まとめ
中国の名前から性別を判断するのは難しいです。中国人たちもにとっても難しいようです。
なので自分のような失敗をしないためにもメール相手をイメージする前にちゃんと性別を確認しておきましょう!
こんなギャップや発見を楽しめたら中国出張ももっと面白くなると思います^^
中国の文化に興味を持ったら以下の本もおススメです。孫向文と言う中国の作者が命懸けで中国の批判を書いている本です。テレビでも取り上げられましたが非常に面白い本です。