嫌いな中国出張はきっと好きになる

2016年4月に突如中国出張が決まった20代理系サラリーマン。2017年6月には中国20都市以上を訪問。 嫌いだった中国も今は自分のアナザースカイになりつつある。  内容は中国事情や旅行、出張関連、スポーツ、etc.

【中国ネタ】トランプ訪中で見た、習近平皇帝の本気度と中国のおもてなし

米大統領トランプが17年11月8日~10に中国へ訪問し、習近平は過去に例をみない手厚い待遇で大統領を歓迎しました。この歓迎を通して、中国の本気度と日本には真似できない凄さを感じました。中国の実行力、中国の歴史、習近平の本気度を垣間見ることができたので本記事にてご紹介。

 

「習近平は中国の皇帝になったのか!?」

 

と思うくらいに、豪華絢爛なおもてなしを用意した中国の習近平。日本と比べても招待のスケールが全然違う、、、とニュースを見ながら感じたのは自分だけじゃないはず。

 

具体的には何が凄かったのか?と言うと、やはり紫禁城を使った歓迎だと思います。(大規模かつ極端な交通規制も凄いですが、、、)

 

紫禁城はかつて明と清の王朝が住まいにしていた歴史的建造物にして世界遺産です。今は故宮博物院として人気の観光名所となっています。

1912年に清が崩壊して以来、中国のトップが外国元首を紫禁城で歓迎するのは初めてのことなのです。つまり、中国建国の父”毛沢東”でさえもしなかったことを習近平はやったのですね。

さらに夕食会は一般には公開されていない清皇帝の住居として建てられた建福宮で開かれたそうです。いやー本当にすごい。

トランプの訪問当日は北京市内の雰囲気は異常だったらしい

同僚が訪問当日に北京にいたのですが交通網は完全にマヒしていたみたいです。中国は”やる時はとことんやる”国なので大きなイベントがある日は出張しちゃダメです。

これらを可能にしているのは習近平の圧倒的な力、中国のおもてなし文化、中国の実行力、そして中国の長い歴史によるものです。

習近平朝と呼ばれるほどに習近平の力は強くなっている

今の中国は中国共産党が作った国なので共産党のトップ(総書記)が国家主席となります。習近平は国家主席と同時に共産党総書記でもあるのです。

この総書記の任期は最大2期までしか継続できないと憲法で定められています。1期が5年なので2012年から総書記である習近平の場合、2022年に総書記を降りることになります。

しかし、2017年の党代表大会で発表された人事を見ると習近平は3期目も総書記を狙い、2027年まで総書記を継続するという説があります。この三期継続説は憲法制約という高いハードルがあるにもかかわらず、頻繁に議論されています。それくらい今の習近平は中国で圧倒的な力を持っています。

また、習近平体制は中国国内の情報を厳しく統制しており、ネット上で習近平を批判する情報は削除されるなどイメージ操作が行われています。

そんな習近平だからこそ、1日8万人の観光客が集まる世界遺産「紫禁城」を貸し切りにすることで、「自分が皇帝のような地位にいる」ことをアピールしたかったのだと思います。共産党にかんする記事は以下を参考にどうぞ↓

チャイナセブンの正体は?共産党7人で中国を操る超エリート - 嫌いな中国出張はきっと好きになる

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中国のおもてなし文化は時に日本を超える

中国にはお客さんや招待側を最大限もてなす文化があります。それは出張でもビンビンと感じられ、出張中は現地の中国人が全て食事を出してくれます。これは中国特有の面子から来るものかもしれませんが、受ける側は悪い気がしないです。

トランプ大統領だけでなく習近平自身の顔を立てる狙いがあったのかもしれませんが、今回の訪問はお客さんを最大限もてなす中国のおもてなし文化がいかんなく発揮された気がしました。

中国の”やるときはトコトンやる”実行力

法改正や新技術の導入時などの際にスピード感がある中国は、強引に推し進める力を持っています。小さいことは気にしない。やると決めたら、何が何でも実行します。

今回もその力は発揮され、トランプの泊まるホテル周辺は多数の軍人や警察官が警備に当たり、ホテル周辺に高さ約2Mの柵が設置されました。加えて近辺のお店も営業停止になったとのことです。日本じゃ真似できない行為ですね(笑)。

この厳戒態勢は交通網や地下鉄の荷物チェックに影響を及ぼしただけでなく、SNSでも影響があったようです。中国版Twitterである微博(ウェイボー)では当局が厳しく監視していたらしく、いつもよりも書き込みの制限が行われていました。凄まじい本気度ですよね、、、

中国の歴史あってのおもてなし

明の時代に建てられた世界遺産の紫禁城を貸し切り、トランプ大統領に皇帝時代の宝物をたくさん紹介したようです。さらに京劇という中国の伝統芸能も見せ、中国の長い歴史をアピールしました。中国は4千年の歴史を持ってるだけあって歴史や文化に関するコンテンツの引き出しはめちゃくちゃ多いんですよね。習近平は中國の歴史と文化を通じて、大国アピールをしたかったのだと思います。

北京のディナー花家怡園がおススメ。北京ダックと京劇や変面などの伝統芸能が味わえる - 嫌いな中国出張はきっと好きになる

中国のおもてなしは効果があったと考える

中国が準備した国賓以上の異例な待遇はトランプの心を動かしたのか、訪問後トランプのtwitterのプロフィール画像が変更されていたようです。(今はまた別の画像に更新済み)

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雰囲気的には間違いなく豪華でしたから、大統領も満足したのではないでしょうか。

まとめ・おわりに

今回のトランプ大統領への歓迎で自分が感じたのは以下です。

  1. 習近平の皇帝のような地位を示す力アピール
  2. 中国の長い歴史のアピール
  3. 中国の本気度を示すトランプ大統領をたてたおもてなしアピール

日本(安倍総理)と異なった特色ある歓迎で非常に面白かったです。こういった歓迎一つ見ても国の文化や考え方が垣間見れるのはとても面白いです。ぜひ、中国関係の仕事のネタに少しでも役立てば幸いです。

紫禁城ってどんなとこ?って思った方はラストエンペラーという映画を見ましょう。30年前の映画とは思えないくらい、綺麗な映像かつ内容が洗練されているとっても面白い映画です。この映画を見たら紫禁城に行きたくなりますよ。そして、普通に大ヒット映画です。