嫌いな中国出張はきっと好きになる

2016年4月に突如中国出張が決まった20代理系サラリーマン。2017年6月には中国20都市以上を訪問。 嫌いだった中国も今は自分のアナザースカイになりつつある。  内容は中国事情や旅行、出張関連、スポーツ、etc.

PM2.5の論文を見てみた。脳梗塞や認知症、動脈硬化が誘発されるとか

前回もPM2.5の記事を書きました。本記事ではこれまでと違って、サイエンスな観点でかっこつけてPM2.5について見てみたいと思います。自分は仕事柄、論文を読むことが多々あり、最近こんな記事に目が止まりました。。。

PM2.5だけでなく日常的なことを論文で探すことは面白いので参考になるかもしれません。

 

 

PM2.5の人体への影響

中国の汚染物質PM2.5 動脈硬化、脳梗塞誘発の危険性を指摘 - BIGLOBEニュース

【WHOが警鐘】PM2.5が脳梗塞や認知症に影響する恐れ | FUTURUS(フトゥールス)

とかは検索してて目に留まりました。

特に2つめのリンクの記事はアメリカ心臓協会(American Heart Association)と普通に立派なとこが出典になってますね。

 

てか、どこが出典かはもちろん大事ですがこれらの報告って普通に怖すぎですよね笑

肺がんリスクは想像易いですが、脳卒中などの脳疾患への影響も報告されているようです。微粒物質を大量に吸い続けることで、微粒物質が脳にまで達し損傷を与えるみたいな感じですかね。んー恐ろしい。

 

そう言えば友人の父親が長年北京で仕事していたのですが、最近心筋梗塞になったようです。友人はしきりに中国のPM2.5のせいだと言うてますが、実際はどうなんでしょうね。まあ確かに、自分が中国にいて大病を患ったら全力で中国のせいにはするかもしれませんが、、、

 

 論文サイトにおけるPM2.5

では実際、論文検索サイトで調べるとどうなのか?ベタにPubMedでチェケラ。

Home - PubMed - NCBIでPM2.5と適当に調べてみましょう。

f:id:OKUSURI:20161225160928j:plain

すげえ適当に検索してもけっこう論文が出てきますね。しかも著者が何気に中国人、当然と言えば当然なんすかね。

と言っても、大学や研究機関じゃない限りFREEで論文は手に入らないんでタイトルで惹かれてコチラをダウンロードして読んでみました。

こちらの論文は脳卒中関連だけでなく、肺がんに関する中国の論文ですね。対象は人や動物でなく細胞レベルの実験ですが分かりやすいデータですね。

<結論>

簡単に言うと、PM2.5はがん細胞(論文中では A549 と H1299)の増殖を促進させますよ!!といった結論です。

言い換えるとPM2.5で肺がんになるよというよりも「肺がん疑いや肺がん初期でPM2.5を吸ったら症状が悪化するよ」ということでしょうね。

メカニズムはいくつかのたんぱく質が関与しているかもといった感じですがまだ詳細は分からないみたいですね。

<データ>

PM2.5をexposure (暴露)されたグループでは細胞の増殖度が増しますということが示されています。■がPM2.5暴露、●が暴露されていない細胞ですね。

f:id:OKUSURI:20170219021420p:plain

次に創傷治癒アッセイ(wound healing assay)使ったデータ。

自分はこのアッセイについては本でしか読んだことないけど、がん細胞の実験では一般的に使われるもんなんすかね。縦軸のWound Distanceの値が小さければ小さいほど細胞の動きが活発になり治癒されたということですね。

言いたいことは単純で、がん細胞の治癒力(簡単に言うと細胞の活発度)はPM2.5を暴露させたときの方が向上するよ!と示されているようです。特に青矢印で示した48hはPM2.5処理と未処理の差が顕著に示されています。

 

 

こんな感じ。

論文を読んでみると、新聞やネットで見る情報と違ったことが知れて面白いです。何か興味がある分野があれば論文で調べてみると面白いはず!

PM2.5についてはたくさん論文がありそうなので自分も時間があるときにまた読んでみようと思います!

 

論文内容をまとめた記事は以前も一度書きました。睡眠についてまとめたものもありますので、よければ参考にどうぞ!

 

www.xn--w8j321gotcvugqqd7tl.com

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