嫌いな中国出張はきっと好きになる

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清の時代を描いた映画「ラストエンペラー」が面白かった。北京に行く人は必見。

今更ですが1987年の映画、「ラストエンペラー」を見ました。非常に有名な作品で当時のあらゆる賞を総なめにした大傑作です。

”中国に興味を持つためにも見てみるか”、って軽い感じで見ましたが超大当たり。心揺さぶられましたね。泣ける。

 

映画としても面白いし、中国や歴史の勉強にもなります。中国に行く人は一度見ることをおススメします。

時代背景は清~中華民国~中華人民共和国で、清の皇帝である溥儀が主人公です。溥儀の生涯を描いた歴史映画ですし、清は日本とも関わりが深いのでお勉強になります。

 

映画の概要:三国合作の大傑作であり坂本龍一も俳優として出演!

 

イタリア、中華人民共和国、イギリス合作で、監督はイタリア人です。なので中国を舞台にした映画ですが、中国語はほぼ登場しません。

監督独自の脚色も入っているため、歴史に忠実かどうかはアレですが映画としては最高に面白いので問題なし。

故宮で世界初のロケーションを行われ中国共産党政府の全面協力により数週間借り切って撮影が行われたとか。共産党グッジョブ。

1987年度のアカデミー賞ではノミネートされた9部門全てでの受賞を達成した。

日本での認知度は高い理由

Wikiに書いていましたので以下引用にて。

特に日本においては、溥儀や満州国という日本人にとって非常に近い題材を描いた内容であったことで幅広い年齢層を引きつけたことと、高松英郎や立花ハジメなどの日本人俳優が多く出演し、さらに甘粕正彦役兼音楽プロデューサーとして参加した坂本龍一が、日本人として初めてアカデミー賞作曲賞を受賞したことなど、様々な要因が大ヒットに繋がった。

なるほど~。ストーリーと音楽自体が素晴らしいのに加えて、日本ではヒットする要因が多かったみたいですね。

個人的な感想:ストーリーの完成度と音楽の美しさで思わず引き込まれる

ちなみにストーリー自体は万人受けするようなモノではないかもしれません。なぜならハッピーな映画ではなく、一貫して暗めな雰囲気につつまれています。

その暗さは溥儀の一生とリンクしているわけです。溥儀は幼い頃から皇帝となり、身分や位は確かなものの常に自分の意思を反映できない操り人形のような人生でした。

誰も彼に逆らわないけど本当の意味で言うことを聞く人間はいない。。孤独な人間なのです。

自分の矜持やアイデンティティを保つために日本と組んで満州国を建国しますが、ここでも自分の思い通りには一切なりません。妻にも裏切られます。(ここらへんのシーンを繰り返し見ると脱力感に襲われます)

共産党に捕まり収容所に入れられた溥儀は皇帝としての扱いは一切なく、かつての家臣や所長から屈辱的な命令を受けます。ここも言葉にならない描写です。

ラストは紫禁城に戻り、玉座へ近づくワンシーンは最大の見所です。

個人的な見どころ諸々

  • 溥儀の青年時代の役であるジョンローンがひたすらカッコいい。めちゃくちゃ美形ですわ。辮髪があんなに似合う人間はいないでしょう。あ、辮髪ってラーメンマンの髪型っす。
  • 87年の映画とは思えません。映像と音楽がひたすら美しすぎます
  • 文化大革命のワンシーンとして紅衛兵が出てきたり、赤信号で進む描写が出てくる
  • 映画を通してイチイチ演出がうまい

まとめ

まー面白いです。この映画を見たら紫禁城に行きたくなります。良質な映画は中国へ行くモチベーションをアゲてくれます。

ぜひぜひ見て中国出張や旅行を楽しんでください^^

ちなみに紫禁城は習近平がトランプ訪中でおもてなしの場にしたことで話題になりました。(記事はコチラ

かつての皇帝たちが住んでいた紫禁城でおもてなしするとは、習近平も皇帝になろうとしているかもしれません(笑)

この作品を見れば、きっと中国出張は好きになる!

 

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