最近の会社では、やれコンプライアンス、リスク管理、安全管理が叫ばれています。ある日うちの部署でもこんな話題が出ました。
「中国でのリスク管理もう少し真剣に考えた方がよくないですか?やっぱ危険なこと多いですよ。。。」
治安は比較的良い中国ですが、日本と異なるリスクは数多くあります。特に以下の3つが挙がりました。
- PM2.5などの大気汚染による健康被害リスク
- 荒い運転のタクシーに乗ることで高まる交通事故リスク
- 狂犬病感染による死亡リスク
本記事では最後の狂犬病に注目したいと思います。
狂犬病は致死率100%の恐ろしい感染症ですが中国では未だ感染死亡者が絶えない疾患です(日本での国内感染はゼロ)
中国全土に出張ふる自分たちも中国での狂犬病リスクを回避するために狂犬病ワクチン接種を検討している段階なんです。感染してしまったら大変ですからねえ。。。
ちなみに”PM2.5”と”タクシー運転”に関しては何度か危険な目には合っています^^; 今後ちゃんとした記事にしますが、過去に書いた記事がありますので本記事の最後でご紹介します。
狂犬病は発症すればほぼ100%死ぬ
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狂犬病は犬だけでなくヒトを含むすべてのホ乳類が罹患する感染症で、毎年世界で5万人以上も死者を出しています。
症状が進むにつれ、犬の遠吠えのようなうなり声をあげ、よだれを大量に流すようになります。さらに音におびえ、目を見開いて興奮状態になる、もしくは逆にぐったりして動かなくなります。その後昏睡状態になり、呼吸麻痺が起き、死に至ります。そのような症状を「狂った犬」のようになるということから、狂犬病と名付けられました。
水を恐れる特徴的な症状が見られるため、恐水症とも呼ばれています。
人への感染源の大半が犬ですが猫やコウモリなどの野生動物からの感染も報告されています。潜伏期間はまちまちで感染してから10日間であったり、遅い例では7年後に発病した記録もあるそうです。
狂犬病には確立した治療法がなく、ワクチン接種を受けずに発症した場合は「最も致死率が高い病気」としてエイズと共にギネス世界記録に認定されているような恐ろしい病気です。
中国では狂犬病の感染リスクが未だに高い
日本ではもう半世紀前から国内で感染した狂犬病患者は出ていませんが、世界では毎年5万人の死亡者が出ており、その95%がアジアとアフリカに集中しています。
2011年の中国における狂犬病の志望者は約1900人で年々減少していますが、狂犬病による死亡者数は中国での伝染病による死亡者全体の12%を占めています。
中国全土のうち、狂犬病の発生が多いのは広西自治区、貴州省、四川省、湖南省、広東省の5地域等となっているとのこと。(自分は貴州省以外は全て行きましたけど、野良犬はけっこういてましたねえ。)
都市部では少ないと思いきや、北京でも2005年以降は毎年死亡者が出ており、噛まれた後にワクチンを接種した方は2012年の1月~5月だけで6万人を超えるそうです。
大使館のページにも情報が載っているので参考までに。
中国で狂犬病が蔓延している一因が圧倒的な犬の数と咬傷事故の数の多さだと思います。
圧倒的な犬の数
中国では公表しているだけでも1億5千万頭の犬(食用や野良も含む)がいているそうです。公表しているだけなので多分もっと多いですね^^;
相変わらずこの国の規模には驚かされますね。。。中国には日本の人口以上の犬がいているようです。
咬傷事故の数
実は日本と中国の人口比率から言えば犬の数に大きな差はありません。咬傷事故の数の方が重要になってきます。こちらも公表されているだけで、年間で10~15万件の咬傷事故でが起きています。
対して日本では咬傷事故が4000件くらいなので、中国は犬の数に対して咬傷事故が日本よりもはるかに多いんですね。
それと多分、狂犬病ワクチンの普及率も低いんじゃないでしょうか。いずれにせよ中国では未だ狂犬病のリスクが強いということです。
もし、自分が駐在決まったら予防接種は確実に受けると思います。(会社の決まりでもありそうだけど)
万全を期すために中国に出張、駐在、長期滞在する方は予防接種をおススメします
短期出張なら問題ないかもしれませんが、長期出張や駐在など中国での滞在時間が長くなるようなら狂犬病ワクチンを接種する方がいいと思います。
(ヒト対象)予防接種を受けられる病院や料金
予防接種実施期間は以下の厚労省のページから検索できます。
料金は自由診療なので機関によってまちまちでしょうが、あるクリニックでは12,400円でした。だいたい、10,000円ちょいなんでしょうね。
(イヌ対象)予防接種を受けられる病院や料金
ワンちゃんに打つ際はほとんどの動物病院で受けられます。費用は3000円くらい。確か年一回の接種が法律で決まっていますよね。獣医さんの大事な収入源だし、病院に聞けば丁寧に教えてくれると思います。
その他のリスクについても少し紹介
中国と言えばPM2.5!!と言われえるくらい有名ですが、出張してみると本当に大気汚染がヒドイ時があります。
空気が見るから汚いですし、一度喉を壊して体調を崩したときは本当に参りました。対策としてはPM2.5用の防塵マスクを購入しましょう。
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中国のタクシーは本当にスピード狂の人が多いし、ウインカーも使わないし、シートベルトもないので危険極まりないです。出張する方は気をつけましょう。
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まとめ
狂犬病は日本では完全に撲滅されていますが、中国やアジアでは未だに蔓延しています。非常に恐ろしく危険、かつ怖い感染症なので中国に行くときは頭の片隅に入れておいて下さい!長期出張する方は予防接種を検討しましょう!
会社も費用を出してくれるかもしれませんし!
狂犬病の記事という訳ではありませんが、中国のペット事情が少し言及されています。
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